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「変化のシグナル」シリーズは、変化の兆候を読みとり商機を活用する一助となるようB-I-Pが企業向けに発行する出版物である。2001年11月にロンドンでスキャンミーティングが行われたが、このレポートではその時取り上げた変化のシグナルを分析する。スキャン・ミーティングは基本的にはブレーンストーミング形式で行い、ニュースやビジネス動向のリストから手がかりを探し、参加者の知識を基に検討を加える。
今回のレポートで取り上げる話題の第一は、ニッチ・エネルギー技術である。例えばゼンマイと体温の組み合わせなどで、携帯電話などの携帯機器の動力源のバックアップとして利用が検討されている。ポータブル機器への依存度が高くなればユーザーは「バッテリー切れ症候群」にかかりやすくなるので、これを回避するためのニーズは確かに存在しよう。
第二の話題は、景気が低迷する中での知的財産権の動向である。知的財産（IP）のライセンス契約は増加傾向にあり、高収益を生むだけに重要性が高い。将来的には、知的資産の活用度を示す数値基準の公表を株主が要求するようになるのではないか。また企業がサードパーティIPを実施許諾するスタッフを養成し、そのためのプロセスを開発することも考えられる。
最後の話題は９月11日の同時多発テロである。この事件は、市民や企業がいかに脆弱かを印象づける結果となった。SRIインターナショナルは脆弱性と不確実性を扱う２種類の手法−シナリオプランニングと脆弱性分析−を開発。これらの手法は、世界情勢がきわめて不透明だった時代を原点としている。 （9ページ）（著者：Rob Thomas） |
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