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組み換えDNAなど最先端技術を活用するいわゆるニューバイオテクノロジーは、まず製薬産業で技術革新の源泉であることを立証し、今や農業や化学など他の産業からも注目を集めている。これらの業界にとって産業用バイオテクノロジーは、産業と環境の持続可能性を確保し、材料・エネルギー消費量を切り詰め、現在の生産水準を引き下げることなく公害・廃棄物を抑制するための切り札となっている。
だが製薬産業で大成功を収めはしたものの、他業界での導入ペースは現在のところはるかに遅い。製薬業界以外でこれまで最もうまくいった例は発酵による工業用酵素の生産で、繊維、食品、洗剤などに利用されている。
また最近では、危険化学物質を環境から除去する技術、エネルギー部門でのバイオ燃料の利用可能性にも関心が高まってきた。遺伝子組み換え微生物の無制限の使用は認められないとしても、物質の流出が抑制されなければならない場面では、チャンスはあると考えられる。
広範な産業で
のバイオ導入が進むかどうかは、コスト競争力と一般消費者の受容度次第であろう。またバイオマス製品に関しては、政府の支援により民間の関心を維持する必要がある。
（10ページ）（著者：Andrew
Broderick）
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