インターネット・バブル期のベンチャー・キャピタル（VC）の成功を再現しようと、多くの企業が自社のVCを立ち上げ、有望なスタートアップ企業に投資してきた。だが束の間の成功も、2001年の景気低迷であっと言う間に巨大な損失に転じてしまう。CVは、2000年第３四半期からの１年間で70％近くも激減した。1990年代半ばに発足し2001年までに姿を消したCVの中には、フォーチュン500社の AT&T、コンパック、ニューズ・コーポレーションなどが立ち上げたCVもある。その結果、個人投資家によるプライベートVCの手法を真似て自社のCVを設立するやり方は影を潜め、かつて一般的だった短期のリターン狙いの投資はドットコム・バブルと共に消滅した。
  2001年の景気低迷を受けて企業はコア・コンピタンスに集中する傾向を強めており、CVもインターネット景気後の現実を直視する必要に迫られてい る。
  このレポートはプライベートVC、コーポレート・ベンチャー等のベンチャー企業を巡る緊張関係について述べ、企業VCを活用して戦略的優位性を高める方法を指南する。
(８ページ)（著者：Miguel de Figueiredo）

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