消費者向けエレクトロニクス製品市場に多種多様な新型デバイスやニーズ、技術が出現したことで、電子的な記憶媒体市場は単なる商品市場ではなくなり、消費者向け製品のメーカーや小売業にとって重要な戦略的意義を持つようになってきた。
このレポートはユニークなアプローチを採用し、技術そのものの分類ではなくエンドユーザーが使う機器に着目して新旧記憶技術の今後を検討する。このようなアプローチの採用により、消費者向けエレクトロニクス産業で原動力の役割を果たす消費者需要が分析の中心に位置づけられることになった。
レポートでは、パソコン、ハンドヘルド・コンピュータからPDA、ホーム・エンターテイメント機器、さらにはウォークマンやデジタルカメラなど携帯用機器に至る消費者向け製品を取り上げ、ハードディスク、光ディスク、シリコン記憶技術の将来性を論じる。そして著者は、記憶媒体に関する決定もイノベーション・マネジメントというまったく新しいマネジメントに組み込むべきであるとの結論を導き出す。
レポートのこの最終部分では消費者向けエレクトロニクス/情報機器の利益率動向にスポットを当て、この分野で未来技術を決定する困難なプロセスについても言及する。
(33ページ)(著者:Gregory
Neichin)
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