ハイペースの技術変革、めまぐるしく変化する市場、生産性向上の必要性、複雑化する顧客のニーズ・・・。これらに直面した企業は、従来型の技術提携を超えて専門知識や知識集団へのアクセスを確保する必要に迫られている。インターネット技術は新しい形の提携(オンラインでの企業間の電子データ交換やサプライ・チェーン・マネジメント・ソフトウェアなど)を可能にするきわめて重要な役割を担ってきた他、情報の流通に多面的な影響を及ぼし、問題解決に起用可能なナレッジ・ワーカーの増加にも間接的に寄与してきた。
このレポートは、インターネットによって実現可能になった新たな提携の形として、イノベーション・プロセスのアウトソーシング・サービスを取り上げる。インターネットを利用したイノベーション・プロセスのアウトソーシングは、既存の技術提携には期待できないメリットがある。イノベーションをアウトソースした場合、研究開発の効率改善や社外の既存ソリューションの導入、プールされた知識や創造的アイデアへのアクセスなどが可能になる。
サードパーティ・サービスとして、レポートは3種類のモデルを取り上げる。この手のサービスではウェブ利用型のイノベーション・プロセスや活用されていない知識資源と需要側を結ぶチャネルの確立などを手がけており、リスクがほとんどない上、高い見返りが期待できる。 (16ページ)(著者:Margaret
Pak)
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