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BIP Report Abstract

タイトル エネルギー源としてのメタンハイドレート
番号 D02-2404
原題 Methane Hydrates as an Energy Source
出典 Bulletin/Insights
著者 Margaret Pak
発行年 2002年
発行月 10月
Bulletin No. 311
内容

  発電・輸送用にクリーンな燃料が求められており、エネルギー政策を巡る論議では現在・将来にわたる天然ガスの利用がクローズアップされている。天然ガスハイドレート、中でもメタンハイドレートは、天然ガスの一種だがまったく異なる性質を持った膨大な天然資源である。しかしその利用可能性はまだ未知数だ。かつては有害物質とみなされ単に学術的好奇心の対象だったメタンハイドレートは、今では国家的な研究開発プロジェクトで取り上げられ、エネルギー源としての評価検討や開発が進んでいる。
   メタンハイドレートは、インド、日本、韓国など従来の化石燃料資源に乏しい国にとっては大きな魅力を持つ。エネルギー価格が安定せず化石燃料の埋蔵量が減りつつある現在では、米国やカナダのような国でもメタンハイドレートに対する関心は高い。
   楽観主義者が期待するようにメタンハイドレートが有望なエネルギー源とわかれば、将来のエネルギー地政学に多大な影響を与える可能性がある。政府主導の研究の結果、メタンハイドレートは現実に利用可能なエネルギー資源であるとの希望的観測が浮上してきたが、これに対する反論も少なくない。懐疑派によれば現在の推定埋蔵量は過大評価されているうえ、掘削コストを考えると到底経済的に見合わないという。また海底のメタンハイドレートを不用意に掘削すれば、海洋気象の混乱や地球温暖化の進行につながりかねないとの懸念もある。だが技術面の膨大な障害が予想されるにもかかわらず、豊富な天然ガス資源の存在は、メタンハイドレートの研究開発へと一部の国や産業を駆り立てている。
   メタンハイドレートの商業生産が実現するのは5〜15年先であろう。しかし企業は、不確実性も影響力も共に高いこの未知の要素を視野に入れておくべきだ。
(8ページ)(著者:Margaret Pak)

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